不思議と体が熱い。 ぎゅ、と胸の辺りを握り締めれば背中を誰かに叩かれる。 はゆったりと振り返れば、何を考えているのか分からないような表情をしたチームメイトがこちらをじっと見据えている。 ……いらぬ心配でもかけただろうか。 「何だよ、へーま」 「……緊張してる?」 オレンジ色のユニフォーム。 オレンジ色のソックス。 黒にオレンジのラインのスパイク。 ちらりと向こうを見れば、自分たちの上位組織であるチームのサポーターたちが神妙な顔でこちらを見据えていた。 これから始まる試合を、彼らはどう捉えてくれるのだろうか。 期待の新星か、もしくは今年は駄目か……。そういったところだろう。 サッカーを「好きだから」続けている。そして、このチームを志願したのは本当にこのチームで歩き続けたいからだ。同じ理由で平馬もまた、居る……と勝手には解釈している。実際はどうかは分からないけれど、意外に熱い部分があるのは付き合っていれば分かることだ。
お互いに中学二年生。 おそらくユースにあがれる人間はまた、絞られていく。 先日読んだサポーター雑誌に、来年卒業するユースの人間のインタビューが載っていたのを思い出す。 、と、FWのひとつ上の先輩に同じように声をかけられると、彼は大きくうなずき返した。 円陣を組み、キャプテンであるDFの要、センターバックのチームメイトが勝つぞ、と一言はっきりと言い放った。 「おう!」 背筋がピン、と伸びていく。 広い広いフィールドで、は深呼吸をひとつ。 ……勝てるだろうか、というような不安ではない。 それだけだ。 (2008.12.22*WEB拍手を加筆修正) |